今年に入ってから何度も話題になっていた「スマップ解散騒動」がようやく、本日14日に発表されます。個人的にはあまり、ジャニーズには興味はありませんでしたが、今後のジャニーズや芸能界にもたらす影響を考察してみました。
SMAP解散決定は事務所のFAXから
SMAPが、昨日13日深夜、ジャニーズ事務所がマスコミ各社にファクスで書面を送ったことで、真相が明らかになりました。以下、全文になります。
報道関係者各位
弊社所属アーティスト「SMAP」今後のグループ活動につきまして
いつもSMAPをご支援頂き、有難うございます。これまで皆様に大変ご心配をお掛けしておりましたSMAPの今後の活動につきましてメンバーと協議を重ねた結果をご報告させて頂きます。またメンバーの意思を尊重し、書面でのお知らせとなりましたことをお許しください。
デビューより25年間アーティストとしてグループ活動をして参りましたSMAPは2016年12月31日を持ちまして解散させていただくことにな りました。本年1月にSMAPメンバーより事務所に残りグループ活動を存続させたいという意向を受け、事務所一丸となってSMAPをサポートするべく各部 署で様々な準備を進め、2月より8月10日までの半年以上の時間をかけて個々のメンバー並びに全員と面談を重ね、例年通りの音楽番組への出演、ファンへの 感謝をこめたコンサートの開催、更には冠番組の20周年とCDデビュー25周年を記念したイベントの企画等を提案し、協議を進めて参りました。しかしなが ら議論を続ける中で「今の5人の状況ではグループ活動をすることは難しい」というメンバー数名からの要望を受け、7月の音楽番組を辞退させて頂いた経緯が ございました。8月に入り、待っていて下さる方々の為にも、落ち着いて考える時間を持ち、前向きな状況が整うまでグループ活動を暫く休むことを提案致しま したが、メンバー数名より「休むより解散したい」という希望が出たことを受け、苦渋の選択ではございますが、これまで一生懸命に走り続けた彼らの功績を尊 重し、全員一致の意見ではないものの解散したいと考えるメンバーがいる状況でのグループ活動は難しいと判断し、本日の御報告となりました。
25周年のコンサートやイベントを待ち望み応援してくださっているファンの皆さま、そして彼らを今日まで支えてくださった関係者の皆さまのご期待に応えることが出来ず本当に心苦しく、私共の力不足をお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
本年を持ちまして、SMAPは解散させていただくことになりますが5人それぞれの所属が変わることはなく、より一層個人活動につきましては精進し て参ります。彼らの活動を、これまで同様温かく見守っていただけましたら幸いです。今後ともご支援とご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社ジャニーズ事務所
引用:SMAP解散…「休むより解散したい」/FAX全文 - ジャニーズ : 日刊スポーツ
解散決定はリオオリンピックのタイミングを狙っていた
ジャニーズ事務所はこのリオオリンピックのタイミングを狙って解散を決定したのではないでしょうか。各テレビ局が、オリンピック一色の中で解散を発表することで、ジャニーズ事務所のマイナスイメージを少しでも軽減させたいという意図があったのではないでしょうか。
SMAP人間関係と解散の真相
引用:SMAP解散の内幕 香取が強く解散望む 中居は木村と対立も解散想定せず (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
「休むなら解散したい」と強く希望したのは香取。関係者は「元マネジャーの女性と一緒につくり上げられないSMAPは、もはやSMAPではないという思い に突き動かされたとしか考えられない」と推し量る。温度差はあるものの異論はない草なぎと稲垣吾郎(42)も反対はしなかった。
一方、木村との対立が顕在化していた中居正広(43)だが、実は「解散は想定していなかった」(関係者)。ニュートラルな立場で今まで通り活動を続けるこ とで「グループ存続の可能性を探っていた」(同)という。その場にいなかった木村とともに“多数決”に押される形で、11日には解散が正式決定した。
この情報からすると、香取慎吾の「休むなら解散したい」という意見に賛同した草なぎや稲垣吾郎の多数決によって、解散が決定した様子。ジャニーズという組織の中で、違和感を感じていた香取、草なぎ、稲垣はジャニーズで活動することは今後の芸能活動をする上で、将来性を感じなかったのでしょう。
ジャニーズという古い組織体制
www.youtube.comこのスマスマの生放送からかなりジャニーズに違和感を感じた方も多いのではないでしょうか。事務所に所属している限り、芸能人も会社員のような感じなのかもしれません。過去、事務所の関係から騒動になった芸能人は、芸能活動すらできなくなった、もしくは活動の場がなくなった芸能人は少なくありません。そのようになりたくなければ、事務所にしがみつくしかない、という思いがあったのかもしれません。
しかしながら、ジャニーズに将来性を感じなくなった、香取信吾、草なぎや稲垣吾郎がもうこの窮屈なジャニーズの中で芸能活動をするというのが苦痛になったのではないでしょうか。
考えてみると、ジャニーズは、個人のTwitterやInstagramをすることを許されていません。海外アーティスト含めて、日本でもこのようなSNSで個人をアピールしていくことは普通当たり前のことと考えられていますが、ジャニーズ自身、またはジャニーズの個人メンバーのSNSアカウントは一切ありません。
おそらくSNSを運営することが、マイナスイメージを生み出していくのではないかと懸念しているのではないでしょうか。そう言った意味でジャニーズは、「闇の中で閉ざされた古い組織体制」であると言っても良いのでしょう。
SMAP解散がジャニーズや芸能界にもたらす影響
今回のSMAPの解散によって、現在のジャニーズグループに関しても、解散という選択肢を生み出したと言っても良いのではないでしょうか。通常、ジャニーズグループというと、自然消滅のようなイメージですが、今後は、「解散」するグループが増える可能性が高くなるのではないでしょうか。
またジャニーズが芸能界にもたらしてる影響は現在とても大きく、ジャニーズを出演させるためのキャスティングがかなり難しく、視聴率が取れるジャニーズを優先して、出演してもらいたいアーティストが出演できないということもあるようです。今回のSMAP解散によって、ジャニーズ優位の芸能界が崩壊する危機をジャニーズにもたらすのではないかと予測します。
新しいアーティスト発掘するためのテレビ局のあり方
以前、ホリエモンが面白いことを発言していた。
<滅びる?生き残る?それとも?>堀江貴文氏が考える生々しいテレビの未来
堀江氏はスポンサーから広告料をもらうという現在のテレビのモデルは崩壊すると思っているわけだ。上記の発言が意味することは、「テレビはフリー(無 料)」だが、そこから「リアルで金を稼ぐ」というモデルだ。アメリカでは本格化しているし、もちろん、日本でも始まっている。
引用:<滅びる?生き残る?それとも?>堀江貴文氏が考える生々しいテレビの未来
YoutubeのCMでわかるように、今、個人が面白いとマスメディアにも出演できるし、収益が得られる時代です。テレビ局も今後は、スポンサーから広告料をもらう体質から変わることができるのであれば、芸能界の在り方も変わるかもしれません。
そういう意味では、芸能人やアーティストはより個人の魅力や力が必要とされる時代が来るのかもしれません。それが芸能人本人にとって良いか悪いのかはわかりませんが・・・。少なくとも、今回のSMAPの解散によって、解散したメンバーの個人の力はさらに必要になってくるでしょう。僕自身、今年からフリーランスになりました。特にSMAPに興味はなかったのですが、今後は、SMAPの「個人の可能性」を楽しみにしている。
関連書籍
SMAPは終わらない~国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」
- 作者: 矢野利裕
- 出版社/メーカー: 垣内出版
- 発売日: 2016/08/09
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- 作者: 常田裕,宝島特別取材班
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